自殺と運命

若者たちの共同生活の様子を番組にした「テラスハウス」というテレビの番組で、３月の放映（地上波は４月）で番組スタッフのもっと激しくという演出指示に煽られて、自分にミスを犯した男性に罵声を浴びせ帽子を払った木村花さん（22歳）が、５月に自殺しました。

番組を観た視聴者からのSNSでの誹謗中傷に耐えられなかったようです。
花さんは女子プロレスラーで自分のコスチュームを洗濯機に入れたままにして、それに気づかずに男性Ｋ氏が自分のものと一緒に洗ってしまい、10万円もするコスチュームが縮んで着れなくなってしまいました。それに激高して事件となったのです。
私も実はニュースを知ってからYouTubeで後になってそのシーンを観たのですが、「なんて酷いことをする女性なのだ！」と腹が立ちました。
SNSで誹謗中傷するかどうかは別にして誰もが腹立たしく感じるシーンだと思いました。

そんな番組に、木村さんは女子プロレスの人気が出れば良いと出演を決めました。
「誹謗中傷されることは運命」だったと思いますが、
今日は誹謗中傷した人たちが「訴えられて逮捕されるのでは」と怯えていると報じている記事に注目しました。

「あなたのいばしょ」というNPO法人のチャットに悩みを書き込む人が複数いました。
あなたのいばしょ | 24時間365日無料・匿名のチャット相談">

しかし読んでいるうちに視聴者をはじめSNSで誹謗中傷した人などの番組に関係した人たちから、私のように後で事件を知り調べた者まで、さまざまな学びをしていることに氣づきました。
そして記事にしようと思いました。

「花ちゃんの命を奪ってしまったかもしれない」「死に追いやってしまった」「苦しいです」――。5月に急死した女子プロレス選手の木村花さん（22）に対し、SNS上で誹謗（ひぼう）中傷を書き込んだ人たちの声が、取材を通じて浮かび上がった。花さんが出演していたフジテレビの人気リアリティー番組「テラスハウス」の演出にあおられ、心ない言葉を浴びせてしまった人たち。一人の命の重みを前に、今何を思うのか。【宇多川はるか、牧野宏美/統合デジタル取材センター】　名乗らなくてもカウンセラーに悩みを相談できる相談窓口。NPO法人「あなたのいばしょ」が運営するチャットには、花さんの死去後、誹謗中傷を書き込んだという相談が、7月初旬までに10件あった。相談者は10代から30代の男女で、うち8件は10代女性だった。

「死に追いやってしまった」「逮捕されるのが怖い」　木村花さん誹謗中傷　加害者の心情 - 毎日新聞

　「花ちゃんの命を奪ってしまったかもしれない」「死に追いやってしまった」「苦しいです」――。5月に急死した女子プロレス選手の木村花さん（22...

毎日新聞

誹謗中傷されたことは運命・・・　と書きましたが、基本的には自殺してしまうような大きな苦しみの試練を受けたという事は間違いなく運命だと思います。
自分がした行為に反発する人が、多分何万人・何十万人といて、そんな誹謗から苦むという運命が花さんにはあったと思います。

殆どの試練は運命として私たちの魂は受け入れていると思います。
しかし自殺は運命ではありません。
自殺だけは運命として私たちが霊界からこの世に持ってくることは原則ないというのが、霊的な世界では常識です。
100%ということは言えないかも知れませんが、99%以上の確立で肉体を持って生まれ来るとき、自殺という想定だけはしないと言えると思います。

私たちは生まれるとき、守護霊や指導霊によって導かれるという約束をしていただき、そんな役割を彼らは果たします。
私たちは私たちでそれに応えて試練を乗り越えて学習するという目的をもって生まれてきます。
肉体を持った人が自殺を考えたとき、サポートしている霊たちは必至でそれを止めようとするはずです。
「厳しい運命が肉体を持つことで待っているが精神の進化の為です、自殺などしないように頑張ってください」というのが前提です。

ですから、自殺という運命は想定していないのです。
自殺してしまった人の守護霊や指導霊の悲しみは計り知れないものだと思います。
自殺という運命がないということで、その人の周りの経験もある程度設定されていますので、自殺をされてしまうと残された人たちのその後の予定にも大きな変更が生じている筈です。

そう考えた上で、花さんの場合、これだけ世間を騒がせる自殺には何かの意味があるのかも？　と、ふと思ったのです。
彼女が自殺したことで大きな影響を社会に与えていますので、もしかすると運命だったかもしれないと、私はふと思ってしまいました。

若い女性がテレビの演出が元で受けたＳＮＳの誹謗中傷で自殺したというニュースを見て、私のように番組を定期的に観ていない者が、後からYouTubeでそのシーンを観てみたという者もいるでしょう、私と同じようにそのシーンから不快感を覚えた人も沢山いるでしょう。
自殺とは神との約束を破ることで罪であるという霊的な事実があるにせよ、そこから多くの人が学びをしている訳で、彼女の自殺が多くの人の精神の進化・成長に関与したことになります。

書き込みをした自分の一言が花さんを傷つけて自殺に追いやってしまったという罪悪感も、人それぞれがどう受け止めていくかで人の成長も別れると思います。

・自分が逮捕されることだけに恐怖心を覚え心配するのみなのか、
・心の中で花さんに深く謝罪するのか、
・もう感情に負けて汚い言葉を投げ捨てることは止めようと決心するのか、
・ざまあみろ、お前なんか死んで当然だ！　と開き直るのか、

花さんの自殺がもしも運命でないとしたら、それは花さんの役割となります。
ですから、彼女は死によって或る意味では犠牲になったのです。
彼女の死を無駄にせずに誹謗中傷した人は反省して今後の人生を前向きに生きたら良いと思います。
そうしないと、自分に残るのはカルマだけになってしまいます。

今日か明日、これからやってくる不動産価格の暴落についての記事を紹介しますが、暴落しないにしても就職難、食糧難、経済の悪化という戦争体験者以外の人は、初めての試練がやってくる可能性があります。
自分に降りかかる艱難には、何らかの理があります。理由があります。それは必ず成長を見据え現象として起きています。
明るい未来を信じて一歩一歩急がず生きたいと思います。

尚、木村花さんの死が運命であったかどうかの真偽のほどは私には解りません。

彼女の場合は例外かもとふと思い、記事にしました。
基本的には自殺は神様との約束を破ることであり“ 罪 ”です。