習近平ＶＳ李克強

中国共産党のＮｏ.２である李克強は小沢一郎の父親の時代に、岩手の小沢家に居候していました。
親日家とも言える李克強が北京大学在学中に寮の同室だった謝恩敏氏という人物が神戸大学に留学する際に、李克強が彼に送った１９８２年の手紙があります。
そこにはこう書いてありました。

〈日本人は向上心に富んだ民族です。日本に行ったら専門分野ばかり学ぶのではなく、日本の民族精神と文化背景について学ぶことに更に多くの時間を割くべきです。日本人は常々、東西の文化を有機的に結び付けたことを誇りにしていますが、日本人はどのようにしてそれをやったのでしょうか。これについては理性的に研究するばかりでなく、感性をもって知ることが大切です〉

この手紙は2012年10月31日、東京のホテルオークラで行なわれた日中国交回復40周年記念パーティの壇上で一部が紹介されました。
招待を受けた謝氏が、李克強の了解を得て代読したもので、謝氏が李克強に手紙の公開の了承を取ったとき、李克強は謝氏にこう言いました。

『私の気持ちは、この手紙の時と変わらない』と。

今の李克強が日本に対してどのように考えているかは分かりませんが、中国理の長老を除いて現役の７の中で最も習近平に対して物を言える人かも知れません。

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【中国夢を批判？】李克強「何をするにも分相応で」

中国の李克強首相はこのほど国務院の会議で、地方政府に対し資金の有効活用を求め、街の景観を重視するために昔ながらの地域に対して厳しく立ち退きを迫ってはらない、環境美化の経費がどこから来るのか、財政にとって巨大な負担になっていると述べた。李首相は厳しい立ち退きが地方財政にとって巨大な負担になっているとして、「中国はまだ発展途上の国家であり、何事をするにも一所懸命力を尽くし、分相応に行わなければならない」と指摘。「財政をイメージ建設、メンツ建設を許してはならない」と主張した。

李首相は、「全人代で３兆７５００億元に上る地方政府の債権再発行が承認され、すでに２兆２４００億元が発行された。そのうちの１兆９０００億元がすべて重大建設の不足を補うために使われた」と指摘、「地方政府の債権の使途は有用でなければならない」と述べた。地方財政は公共衛生施設の建設などに使われるべきとした。これは、習近平が推し進める街の美化計画を含む「中国夢（チャイナドリーム）」計画に真っ向から対立する主張だ。李首相のこの発言は国務院のホームページでも公表されたことから、政権内の暗闘が激化しているのではと囁かれている。李首相はまた、今年新たに追加発行された地方政府の債権はすべて「６つの安定」と「６つの保障」に使用されるべきだと指摘した。

最近も中国人の６億人は月１万５千円程度の収入で苦しんでいると暴露したり、「見た目」を重視して露店業を禁止する習近平のイメージ方針を否定して、人民が職に就けない今日、露天商を容認すべきとの考えを表明したり、稼働していない工場が多いことなど、習近平の方針に逆らったり秘密を暴露したりしています。