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政府と癒着する読売

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私は昔、野球が好きで、ジャイアンツが好きで読売新聞を読んでいました。

共産主義が嫌いで主義主張が似ている朝日新聞は嫌いでした。

しかし今、読売新聞の真実が日に日に見えてきています。

元々正力松太郎はCIAのスパイでしたし、その男が作った会社ですからこういう自民党の危機になると形振り構わず、汚いことを仕掛けてくる。

安倍首相が国会審議中に読めと言った読売新聞は、5月22日に前川氏が出会い系のバーに言っていたことを報じました。
しかも読売新聞だけ。しかも3面記事としてです。3面記事とは社会面に載る事件性の高い記事のことです。
前川喜平前事務次官は事件などなにも犯してはいません。
前川喜平前事務次官本人は記者会見で文科省として貧困女性の実態調査であり、仕事の一環だといいました。
真偽のほどは判りませんが、仕事でないとしても犯罪を犯しているわけではありません。
在職中のこととはいえ、既に民間人である前川氏の個人名を紙面に出して批判的に書くのはおかしいです。

それと、事務次官クラスは尾行調査でもしているのか? と思ってしまいます。

いずれにしても、前川氏の人間性に焦点を当てて、こういう人の言うことには信ぴょう性がないとでも言いたいのでしょうね。

前川氏は文科省の天下り問題で退官させられましたので、その恨みなどで今回の行動に出ているともいわれていますが、そもそも反骨精神旺盛の前川氏はなかなか官邸の想いのままにならず、退官させるべく仕組まれたとも噂されています。
だとしたらその小細工のバチが官邸に帰って来たのでしょう。
そもそも文科省の再就職等規制違反問題は前川喜平事務次官がはじめた制度ではなく、役人の再就職の受け皿システムとして代々受け継がれてきたものです。

下記のメールは、前川喜平氏が退職時に「文部科学省の人たちへ」と全職員あてに送ったメールです。

     ◇

『 本日、私は大臣から辞職を承認する辞令を頂戴しました。

 文部科学省の皆さんが元気いっぱい仕事に打ち込めるようリードすべき立場の私が、このような形で退職することは、誠に残念であり申し訳なく思っています。

 国家公務員法が定める再就職規制を遵守(じゅんしゅ)できなかったことは事実であり、文部科学省として深く反省し、しっかりと再発防止措置をとる必要があります。

 私を反面教師として、二度とこのようなことが起こらないよう、職員の皆さんは遵法意識を徹底し国民の信頼回復に努めてください。

 しかし皆さん、動揺したり意気消沈したりしている暇はありません。

 一日たりともおろそかにできない大事な仕事があるからです。

 文部科学省の任務は極めて重要です。私が考える文部科学省の任務とは、教育・文化・スポーツ・科学技術・学術の振興を通じて、誰もが明るく楽しくしあわせに人生を全うできる社会をつくること、未知なるものに挑戦し限界を克服し輝く未来へと前進すること、さらには自由で平等で平和で民主的で文化的な国をつくり世界の平和と人類の福祉に貢献することです。

 そして、私が考える文部科学省職員の仕事は、子どもたち、教師、研究者、技術者、芸術家、アスリートなど、それぞれの現場でがんばっている人たちを助け、励まし、支えていくことです。

 特に、弱い立場、つらい境遇にある人たちに手を差し伸べることは、行政官の第一の使命だと思います。

 その意味でも、文部科学省での最後の日々において、給付型奨学金制度の実現の見通しがついたこと、発達障害や外国人の児童生徒のための教職員定数改善に道筋がついたこと、教育機会確保法が成立し不登校児童生徒の学校外での学習の支援や義務教育未修了者・中学校形式卒業者などのための就学機会の整備が本格的に始まることは、私にとって大きな喜びです。

 一方で、もんじゅの廃炉と今後の高速炉開発に向けた取り組み、文化庁の機能強化と京都への移転、高大接続改革の円滑な実施など、数々の困難な課題を残して去ることはとても心残りです。

 あとは皆さんで力を合わせてがんばってください。

 そして皆さん、仕事を通じて自分自身を生かしてください。職場を自己実現の場としてください。初代文部大臣森有礼の「自警」の表現を借りて言うなら「いよいよ謀りいよいよ進めついにもってその職に生きるの精神覚悟あるを要す」です。

 森有礼は「その職に死するの精神覚悟」と言ったのですが、死んでしまってはいけません。人を生かし、自分を生かし、みんなが生き生きと働く職場をつくっていってください。

 ひとつお願いがあります。私たちの職場にも少なからずいるであろうLGBTの当事者、セクシュアル・マイノリティの人たちへの理解と支援です。無理解や偏見にさらされているLGBT当事者の方々の息苦しさを、少しでも和らげられるよう願っています。

 そして、セクシュアル・マイノリティに限らず、様々なタイプの少数者の尊厳が重んじられ、多様性が尊重される社会を目指してほしいと思います。

 気は優しくて力持ち、そんな文部科学省をつくっていってください。

 いろいろ書いているうちに長くなってしまいました。最後まで読んでくれてありがとう。

 それでは皆さんさようなら。

 2017年1月20日 前川喜平』

 

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