変わる指導の価値観

私は読売新聞のイデオロギーが好きでないので系列の日本テレビを見ることは殆どありません。
しかしたまたま昨日、テレビのチャンネルを送っていたら日本テレビの「情報ライブミヤネ屋」帝京大学の話が出ていて観ました。

日大ラグビー部の反則タックルに関して、毎日毎日騒いでいますが、この事件は起こってとても良かったのです。
この事件があってやっとこれまでの体育会系の指導方法が間違っていたことに人々は気づくことになるからです。

しかし、そう思っていたのにテレビのワイドショーを中心にマスコミがバカだからそれに気づきません。
それを証明する指導者が次々と奇跡を起こしているのに…　です。

しかし滔々、日本テレビがそれを長時間割いて放映してくれました。

宇宙の法則（進化の法則）で人の進化にとって絶対に必要なことでブレないことが一つあります。
真理は常に動いていて、人によって現れ方が異なりますが、成長のために万人に必要なことがあります。
それは「自己確立」です。

自分で判断するという過程がないと何万年生きても、何千回生まれ変わっても進化・成長しません。
アメフト事件はそれに気づかせてくれる絶好のチャンスなのです。

1：06：35のところから青山学院大学駅伝部、大阪桐蔭高校野球部、帝京大学ラグビー部について詳しくその指導方法を紹介していました。
特に帝京大の岩出監督については1：09：45のところからとても詳しくその指導法を解説しています。
岩出監督の指導法のみ見たい人は、1：15：27 から見てください。

https://www.youtube.com/watch?v=prR0m7f4BM0

こうしなさいと指示するのではなくて、自分で考えて判断する「自己の確立」が指導の中心になっています。

帝京大学アメフト部の場合は特にそれが顕著に表れています。
監督は答えが判っていても答えを言うことはありません。
自分で考えて正解を出すことを求めます。

「説得」はしない、「納得」してもらうと言います。
説得は妥協を強いるからで、決して納得しません。

当初の触れ込みから大幅トーンダウンした日本大学アメフト部の選手の声明文で、監督やコーチに頼って言いなりになったことを悔いていました。
《監督やコーチに頼り切りになり、その指示に盲目的に従ってきてしまいました・・・》

自分で考えて答えを出す自立が大切なのは何もスポーツ界に限ったことではなく、意識の進化の基本です。

大出監督は勝つことを目的としていないと言います。
アメフトは社会人として立派に生きていけるための道具だというのです。