南北朝鮮はマスコミの不安とは真逆に順調に進む

上の写真はモーニングCROSS 2018年6月15日の報道でされた、トランプ大統領の米朝対話後のツイッターです。
〈出演：田中康夫×河合薫×ベンジャミン・古歩道〉

米朝の会談後の報道もだいぶ落ち着いてきましたが、相変わらず「中身が何もない」という論調が強いと思います。
しかし考えてみてください、史上初の米朝首脳会談が実現して、平和への方向性は打ち出され調印されました。

昔裏切られたから北は信用できないという論調もかなりありますが、今までとは規模が違います。世界が生中継を観ました。
これだけのセレモニーをしておいて、世界を裏切ったら、北朝鮮はもうおしまいです。
しかも金正恩は3/4日本人の血が入っています。田中氏も言っていますが、軍事から政治主導に切り替えています。

戦争を起こしたい人たちがちょっかい出さなければ、始まってから70年近く終焉していない朝鮮戦争が終える方向に行くことは間違いありません。

韓国から米軍がいなくなり、日本からもかなり撤退の方向性が見えてきます。
私が去年の早い時期から言っていたように最終的には南北の統一が視野にあり、先ず米朝和平、戦争終結、（これらは早ければ今秋）日朝国交正常化、核については全世界的に縮小の方向に向かう議論すらありうると思います。

下記の40分30秒のところから田中康夫氏の話ですが、それに関連したことを言っています。
https://www.youtube.com/watch?v=sl4Uxe4hpew
彼は平和を嫌うかのような報道をするマスコミを批判しています。
田中康夫氏の発言はマスコミでは語られませんが、「正論」だと思います。
ベンジャミン・フルフォード氏も頷いています。
日本のマスコミが言わない（知らないのでしょう）金正恩が平和に向けて既に改革した現実とその路線（ペレストロイカ　×軍主体政治）への変更が田中氏から語られています。

読売系は安倍晋三の子飼いですから、朝鮮半島から脅威がなくなったら好戦的にしようとしている憲法改正は絶望的ですから米朝対談に批判的なスタンスは当然ですが、他のマスコミも追随しないでほしいものです。
しかし朝鮮半島が平和に向かえば、日本の防衛保障体制も大転換を強いられます。
辺野古から米軍が撤退すればで騒ぐこともなくなります。

トランプ大統領のすることにいちゃもんを付けるのは、日本だけではなくて世界的な傾向です。
戦争がなくなると困る人がたくさんいます。米国の軍事産業株は11日に暴落しています。トランプを嫌う報道はひとつの常識のようになってしまっています。

今回シンガポールには北朝鮮に強権派の髭のジョン・ボルトンも同行しましたが、今は対話を呼び掛けている「戦わずして勝つの孫氏の兵法」の国防長官のジェームス・マティスと穏健な国務長官で金正恩氏を絶賛するマイク・ポンペオ氏の二人がトランプ大統領の下で主要人物になっています。
そして核兵器は即撤廃などという出来もしないことを北朝鮮に要求するのではなくて、徐々に無くしましょうと言うことで合意しているのです。

それが12日のトランプ大統領の記者会見で知ってか知らずかマスコミは、核・核・核・・・と質問しました。

世界は初めから「対話」による解決を望んでいました。

もしもアメリカと北朝鮮が戦えばどんなことになるかが、2017年11月7日のニューズウィーク日本版が報じています（ジョン・ホルティワンガー）。
これがほぼ解消される方向で進めようと合意しているのですよ。
（太字はとびらが装飾）
【北朝鮮との戦争では「非常に短期間で相当数の死者が出る」とフィッツパトリックは警告する。実際、朝鮮戦争では約3万3000人の米軍兵士を含め数百万人が犠牲になった。たとえ核兵器が使われなくても、北朝鮮と韓国の死者は戦闘開始後あっという間に100万人以上に達すると、フィッツパトリックはみている。
「北朝鮮は恐らく、戦闘開始後のできるだけ早い段階で核攻撃を行おうとすうるだろう。攻撃対象はたぶん在日米軍か在韓米軍、もしくはその両方だ」（中略）
韓国には約2万4000人、日本には約4万人の米軍兵士が駐留している。一方、北朝鮮軍の兵士は約120万人で、1万1000人規模の砲兵部隊と60発程度の核兵器を保有すると見られている。技術力も含めた軍事力ではアメリカが北朝鮮を圧倒しており、負けるのは北朝鮮だろう。だがアメリカが北朝鮮と戦争を始めれば、数百万人の市民が犠牲になる、という見方が大勢だ。
米軍の軍事作戦に対して北朝鮮が核攻撃で報復すれば、10万人の在韓・在日アメリカ人を含めて数百万人の市民の命が危険になる。そうなる前に、北朝鮮の核兵器をアメリカが完全に破壊できる保証はどこにもない。
米議会調査局が10月下旬に発表した報告書は、米朝戦争が起きた場合、通常兵器しか使用しない場合でも、最初の数日で最大30万人が死亡すると推計した。米ジョンズ・ホプキンズ大の北朝鮮分析サイト「38ノース」が10月に発表した別の報告書は、もし北朝鮮が韓国の首都ソウルと東京を核攻撃した場合、両都市で死者が最大210万人に上ると推計した】
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/11/post-8853_1.php