進化へのブーイング

今度は日体大の駅伝部でパワハラ疑惑です。
https://www.zakzak.co.jp/spo/news/180910/spo1809100002-n1.html

監督は自宅謹慎中だとか。
スポーツ界ではこういう不祥事が止まりません。
まだまだ出てくるのでしょうが、これは良いことです。

普段の善悪の意識から離れて観ると、所謂悪と私たちが悪と呼んでいる出来事は私たちの心の中にあるものが現象化されていて、その悪の心を私たちが認識して気づきから成長するものだからです。

後述するテニスの全米オープンで優勝した大坂なおみ選手へのアメリカ人のブーイングも同じなのです。
そこに気づきがあれば救われますが、無ければ繰り返します。

善悪の判断は簡単です。善と言えば善になり、悪と言えば悪になるからです。
しかし正しいか正しくないかはまず人間にはわかりません。

3次元的に善と決めても、実際にはその裏に腹黒い動機がうごめいていたりします。
体操の速水コーチから宮川選手が猛烈なビンタされる動画がyoutube に流れましたが、なかなか表層の事実から全体像を掴むことは難しいですね。この動画が出てこなかったら。

何でもそうですが、全部神が許して創造しているものなので、その神の意思を汲んでいきたいと思います。

虐待された子供は自分が親になって虐待するケースが増えるのです。
そういう遺伝子をもって生まれたということもあるかもしれませんが、私は虐待を愛と受け入れて自己欺瞞に附そうとするのではないかと思います。

宮川選手場合も「それでいいのだ」と虐待を受け入れて欺瞞に伏してしまっているのではないでしょうか。
それが虐待だと認めると「自分は不幸な環境に居た」ことを認めてしまいますから。

人を叩くという愛のムチなどあり得ません。

何をしても間違ったことにもなるし、正しいことにもなります。

人のことは良くわかるけれども自分のこととなると全く分からなくなることは多いです。

それは自他が一つになっていないからです。

テニスの全米オープンで優勝した大坂なおみ選手に対して最後にブーイングした多くの（多分）アメリカ人は、優勝した大坂選手に対しての礼儀と尊厳に欠けていました。

https://www.youtube.com/watch?v=PLFSJrwQuMY

https://www.youtube.com/watch?v=juxL1_SULTc

ブーイングに涙して質問に答えず、
「みんなセリーナを応援していたのは分かっていた。こんな終わり方になってすみません」
と言うことの役割を果たしました。

この言葉を境に会場の雰囲気が変わったといわれています。
大坂選手は観客の感情を理解したのです。それが正しいとか正しくないとか云う以前に、ただ観客の心を理解したのです。

愛とは自他一体と私は言いますが、自他一体とは人がうれしいと感じているのを見て自分もうれしいと感じること、人が悲しんでいるのを見て自分も悲しいと思うことでもあります。

大坂選手が観衆の心に触れて謝った時、観衆は自分たちの心のおぞましさに気づいたのです。
そしてマスコミも。

だから観衆は成長するのです。セリーナも同じです。

ちゃんと進化のシナリオが書かれていて、それぞれが役割を演じたに過ぎないのです。
優勝者を非難することは良くないと世界中のマスコミは言ってくれました。
https://cocokara-next.com/athlete_celeb/us-fan-of-attitude/

でも心の中にある善くないこと（悪）を現象化して、問題化して、自分の心を見て過ちに気づき、人は進化するのです。