可能性の扉（下）

写真は今朝 8:40の富士山（weathernews より）

昨日の続きで「宇宙の理」昨年の10月号の後半です。少しだけリライトしています。

目標とは制限

　目標（進化成長の計画）を持っているのは生き通しの魂以上の存在です。
　マインドの目標は或る意味で執着です。目標自体が制限となります。
　ちょっと大げさと思われるかもしれませんが、目標を作った時点で制限と執着が出来ます。

　目標達成したらそれで終わりです。本当の自由には制限がありません。
　終わりになりません。

　人間がなぜ目標を立てて、その手順を計画するかというと、事前に、冷静に、そのような道を敷いて制限しておかないと、間違った道に進んでしまうからです。
　目標達成したら終わりなのは、マインドの計画は本当に自分がしたいことではないのでワクワクせず、むしろ苦しいので終了からの解放感があるからです。

　私はまだ達していませんが、私たちの意識の進化が進んでいくと、細かな目標が不必要になります。
　最後には、魂がしようとしていることとの共鳴が大事です。洗心によってその波動と共鳴して、魂の想いを受け取り、魂と繋がって生きていくことが大切です。
　志摩川友重さんの「（前生の）おもいで」にある「石切りの話」が理解できる方は、このことがスンナリと理解できるでしょう。
　石切りは思考しないのです。今ここの真理を受け取り、真理を行動に移すのです。

　ただし、魂よりマインド意識が強いと目標を持たずに生きることは失敗につながる可能性が高くなるでしょう。
　それでも、自分は洗心途中だけれども目標を持たずに自由に生きたいという人には、そのように生きることをお勧めします。
　後述しますが、失敗したときの反省の仕方が全く異なると思えるからです。

　目標を持たないと言ってもまったく持たないのではなくて、思考も使いつつ大体の方向性は持った方が良いと思いますし、計画の青写真も必要ですし、夢も持ちたいものです。前述した志摩川さんの石切りの話でも、「石を切る」という思考・計画は持っていて、コミットしています。
　しかし目標は具体的で強固である程に固定観念を生み行動に制限がかかり自由性を失います。

　昨日書きましたが、大切なことなので繰り返します。

　自分の頭にあることや、以前から解っていることがそのまま直観のように出てきたことの元は、ほとんどが自分のマインドの概念からとなります。つまり頭で考えた計画はほとんどが概念からの発想なのです。

　本当の直観は自分の頭にあることではなく予想外のことであったり、或いは自分が計画していなかったことが自然に出てくるものです。それが本当の直観です。

　目標は強く細かいほどに、失敗したとき計画性の甘さという思考の間違いを反省することになります。
　心の反省をするのではなくて、思考を使った計画と、その実行の仕方を反省します。

　一方、強く細かな目標を立てないで在るが侭を生きようとして失敗したとき、それは魂と繋がれなかった洗心の甘さを見直すこととなります。ただただ心が洗われていないということを反省することになります。
　その方が進化は格段と早まるでしょう。

　ぼうっとしていることはマインドや邪念と繋がらないでいられるので大切です。魂と繋がるのもそんな時です。

　でも、目標を持たないということはずっとぼうっとしていることではありません。魂と繋がったら、エネルギッシュに無我夢中で動かねばなりません。魂のやりたいことをワクワクして為して行くのです。

　洗心こそが、そんな真の自由人を確立させてくれるのです。

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