沢田研二の意地

ジュリーこと歌手の沢田研二がコンサートを観客不入りで開演寸前にキャンセルしたと聞き、これは非難轟々で沢田氏は後悔すると思っていました。

しかしファンどころかマスコミや芸能人の殆どが沢田氏の判断に理解を示していて、私は本当にびっくりです。

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今朝のテレビ朝日の「週刊ニュースリーダー」でも、石原良純氏が沢田氏の会見を「あれだけ誠実に語って云々」と褒めていましたが、本当に呆れてしまいます。

愛と調和、思いやりの観点から観たら、これはダメでしょ。
弁解の余地ないと思います。

先ず沢田氏の発言、
「一言で言うと〖意地〗としか言いようがない」ですが、
意地が肯定されたら意地のほうがファンより大切ということです。
しかしこれは沢田氏と事務所、イベント会社の問題で、ファンには何の関係もないことです。

「9000人入るという話が7000人になって、約束を破ったことが許せない」ですが、
自分は約束を破られることを許さないが、コンサートを開くというファンとの約束は破っての良いということです。

「約束を破っていながらスカスカの状態でやれというのは僕には酷だ。それは老人虐待にも通じることじゃないの」ですが、
老人虐待は許さないが私のファン虐待は許してくれというのももおかしな話です。

結局、虚栄心（これエゴ）の意地とか、約束を破るとかが許されているわけですが、自分勝手としか言いようがないです。

これではユートピアはまだまだということがよく理解できますね。

観客が満員になるというのが沢田研二氏の「アイデンティティ」になっているようですが、ユートピアの第五密度に行くには第三密度で肯定されている、このアイデンティティを捨てないといけないのです。

今回のドタキャンを「ファンには申し訳ない」と謝罪しながら、
「今後もしも今回のようなことが起きたらどう判断しますか？」との質問に、
「今後も同じだと思います」と、またドタキャンすることを示唆しました。
申し訳ないと思っていたら「今回だけでもうドタキャンはしません」ではないでしょうか。
約束を守るイベント業者を探して、コンサートの数を減らして、確実にファンとの約束を守って、ファンを裏切らないという姿勢を見せて欲しいものです。

関東で7月から武道館、ＮＨＫホール、横浜アリーナ（11日前で満員）と大きな会場で既に10回もコンサートしているのだから、こういう日があるのは当たり前で、今後はそれを正せばこういうことは起きないでしょう。それがまたドタキャンを示唆するとは何ということでしょうか。

私にしてみたら本当に世間の良識はここまで歪んでいるのかと驚きでした。
まるで沢田研二を批判することが御法度のことのようになってしまっているのは、どういうことなのでしょうか。
若いころはファン以外の間でも大スターでしたが、その威光が今もそういう評価をさせているのでしょうか。

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今回の決断をほとんどのファンがジュリーらしいと許しているとも聞きますので、「類は類（とも）を呼ぶ」という宇宙の法則でもあるようです。

しかし確りと苦言を言っている人も居ます。
「沢田研二コンサート中止　フィフィ」
救いです。

たとえば何かセミナーを開催した。イベントを企画した。しかし申し込み状況が思わしくなく少人数しかこなかった。最少催行人数を決めておきそこに満たなかったら開催しないという話ならともかくそうでないなら少人数だろうがたった1人しかいかなかろうがなにがなんでも開催すべきだ。