米中間選挙の真実

今晩送られてきた兵頭正俊さんの無料メルマガが素晴らしいし、面白い。
トランプ大統領周りの真実がみんな見えなくなってきている。

このメルマガはそれを教えてくれている。
それにしても日本のマスコミも知識人もただ流されているだけのよう…
ゴシックはとびらが強調しました。

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◆　米国中間選挙のかんどころ　（その1）　◆
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（前略）
米もともとトランプの評判は日本で著しく悪い。

こういう現象は非常に珍しいものだ。
第一、日本のテレビが米国大統領の悪口をいうなどこれ
までなかったことだ。
ブッシュ（息子）大統領のときにもこういう現象はなか
った。
オバマのときも本質的な批判は皆無だった。

日本でトランプは、野蛮で、無知な愚か者である。
実質的なトランプの信任投票になる中間選挙は、トラン
プ惨敗になる。
これが選挙前のメディアの予測だった。
しかし、米国民の判断は違っていた。

11月6日に投開票された米国の中間選挙は、まだ確定し
ていない選挙区が若干残っているものの、上院は共和
党、下院は民主党が多数派の、いわゆる「ねじれ」に変
わった。
これまで書いてきたことをも含めて、米中間選挙のかん
どころを次に挙げておく。

1 まず、米国は民主主義の国ではなく、米国メディアは
正義を体現してもいない。この前提の認識が重要だ。
これがないととんでもない間違いをやらかす。

アフガニスタンやイラクやリビア、シリア、イエメンへ
の侵略を見れば、米国が民主主義の国でないことがすぐ
にわかる。
あるいは敗戦後に日本を70年余も占拠し続け、日米地位
協定を押しつける米国を見ればすぐにわかる。
どこに民主主義があり、正義のメディアがあるのか。

この認識を手放すと、すぐに米国への幻想がトランプ批
判を呼び込んでしまうのだ。

トランプはいまのところ、他国の侵略をやっていない。
米国以外の国では何でもないことが、米国では必死の闘
いの結果なのである。

2 何度も書いてきたが米国には3つの権力がある。
ひとつはディープ・ステート(国家のなかの国家)の権力
である。
ふたつ目は米軍産学・イスラエル複合体の権力だ。
そしてみっつ目に米大統領の権力がある。
この中の米軍産学・イスラエル複合体との闘いに、トラ
ンプは今回の中間選挙を通じてほぼ勝利したといってい
い。

勝利を決定づけたのは、共和党の米軍産学・イスラエル
複合体を反トランプに束ねていたジョン・マケイン上院
議員が8月に亡くなったことだ。
この死は、マケインが、トランプの葬儀参列を遺言で拒
否したことから、いかにその闘いが熾烈なものだったか
が露出した。
マケインの葬儀の日、トランプは仕方なくゴルフに出か
けた。

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◆　米国中間選挙のかんどころ　（その2）　◆
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3 トランプの中間選挙後の「勝利宣言」も日本ではやは
りトランプは馬鹿だという文脈で語られている。
しかし、この「勝利宣言」にも根拠がある。

多くの日本人が、米国の歴代大統領が中間選挙で大敗し
てきた歴史を忘れてしまっている。
新大統領になって2年後の中間選挙は、新大統領に対す
る過剰な期待と幻想が潰れて、米国民は現実に連れ戻さ
れ、新大統領に上下院ともお灸を据えるのが通例だった。

オバマも中間選挙で、上院で6議席、下院で62議席も失った。
つまり民主党はオバマで失った議席を今回の中間選挙で
取り戻せなかったのである。

ところがトランプは、上院で共和党の議席を増やした。
下院でも現時点で30議席あまりの小幅な敗北に止めた。
このことの意味は次の大統領選でのトランプの出馬と勝
利の可能性を予測させるものだ。
米国大手メディアには、早くも2020年のトランプ再選ま
で予測しているのがある。
その意味でトランプが勝利宣言をだしたのは当然だった
のである。

4 民主党はすっかり変わった。
民主党はディープ・ステート、米軍産学・イスラエル複
合体と一体化している。
そこでトランプとぶつかるのだが、そういった深部の権
力構造分析が、日本の政党や知識人にはまったくできな
い。

共和党が1％の権益を代表し、民主党が99％の権益を代
表していた時代があった。
日本の政党や知識人はそこで止まっている。
クリントン政権以来、それが変わったのだ。

クリントンの政策によって米国1％と99％の格差は拡大
し、貧困白人層が共和党にすがるようになったのである。

それを見た民主党は、労働者階級を「トランプを支持す
る哀れな連中」と切り捨て、移民を中心としたアイデン
ティティ政治の憎悪を煽るようになった。

日本の政党と知識人は、昔の記憶と、メディアとぶつか
るトランプの表層を見て、反トランプに回り、民主党支
持に行き着く。
その民主党は伝統的に反日の政党だ。
今後は下院で民主党が多数派になったことで、トランプ
の日本への圧力はさらに高まると見ておいた方がいい。

トランプは、今後、掌握した共和党を率いて、「アメリ
カ第一主義」をさらに強化していくことになる。

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