グローバル化、再考

今話題のカルロス・ゴーンさんは日産を蘇らせるために、工場を５つ閉鎖し、人員21,000人をズバッとリストラした人です。

こういう非道なことが日本人にはできないので、ゴーンさんを連れてきたのかな？と思ってしまいます。

さて、宇宙の法則と少し関係あると思うのは、二人の指導者の立場（姿勢）の違いが今後も明暗に影響を与えそうな気がしてきました。
二人の指導者とはゴーン氏とトランプ大統領です。

トヨタ自動車の豊田章男社長の年間所得が3億8000万円ですが、ゴーン氏は20億円の年間所得があったことが判りました。
自分の所得をグローバルで見て欲しいと言っていたようです。

グローバル化が信条のゴーン氏が去って、労働者の味方のトランプ氏の人気が落ちないのには、流れに理由があるように思えてきました。
Ｃ.ゴーン氏はの私の履歴書でこう言いました。
「グローバル化は人間の限界を取り除き、新たな可能性に気づかせてくれる」

グローバル、グローバルというようになってから日本人の経営者の資質も少しせこく変わってきたように思います。

グローバル化とは自他が協調できないとうまくいきません。
夫々の価値観が異なっていても、その異なった価値観を受け容れることが大切ですが、これはエゴが強い内はまず無理です。

ＥＵ統合もグローバル化でしたが、うまく行っていません。
心が統合を受け容れていないからです。

ドイツのメルケル首相は2015年に中東からの難民・移民に対する国境開放政策を導入して不評を買い、昨秋の総選挙では議会の議席を大幅に失いました。そして次の首相選には立たないと決めました。

難民・移民を受け容れるのもグローバル化の一環ですが、これは簡単に許すのは情けになって良い結果を生まないのです。
自分のことは自分でするのが基本です。

いまホンジェラスから7000人近くの難民がメキシコからキャラバン組んでアメリカに入ろうとしていますが、グローバル化の前に、基本的には自分（自国）のことは自分（自国）で解決するというのが宇宙の法則です。
アメリカは移民国家ですが、もうこれ以上増えると混乱が増すばかりです。

トランプ大統領が難民いじめをしているように捉えている人も居ますが、そんなことはないのです。

何でもみんなで仲良く強調して行うのが良く、早くそれを実現するのが良いのですが、それを体現する心の調整が第一にしなければならないことです。
グローバル、グローバルと夢を追いかけるのは勝手ですが、心の準備ができていないと失敗します。

その最たる失敗が共産主義の実現でした。
ＥＵの統合の失敗もそれに近いと思います。

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