無垢毒３

（「宇宙の理」2018年９月号より）

昼下がりのコーヒーブレイク無垢毒２より続く

無功徳

　善は悪の経験があって体得できるのであって、悪も正しいことの場合が殆どなのです。

　正しいこととは、意識の成長（愛）を育む運動です。

カルマも

　この宇宙には善悪がないという意味において、カルマも同じです。カルマを作ることは悪ではありません。

　精神世界の巷のヒーリングでは「このヒーリングでカルマを償還させます」などと言ったりすることがとても多いですが、これはあり得ない話です。宇宙の法則に反しています。

　一定の条件をクリアしない限り、人のカルマは勝手に他人が無くしてはいけません。
　蒔いた種は自分で刈らねばならないからです（本誌500号「おもいで」参照）。

　実際に一時的にクライアントの状況が良くなったとしても、そのヒーラーの裏には良からぬ存在が操っていると思った方が良いでしょう。

　ユートピアの星とそうでない星の違いはいろいろとありますが、カルマが在るか無いかは違いの一つの、大きな理由です。今の地球はカルマがあるから進化する星です。

　カルマで成長する必要がある星とカルマで成長する必要のない星があります。カルマで成長する星は、不幸の原因が自分の心にあることを理解できず、人の所為にします。　
　第三密度でいうところのいわゆる悪行を繰り返す懲りない人の集合なので、不幸の原因が自分の心の中にあると知るまで懲りずに悪行を繰り返し、カルマを作って苦しみを経験する必要があります。何度も何度も不幸を経験して、そこで初めて自分の心を観ようとします。そして洗心が始まります。

　昨年からスポーツ界で混乱が止まりません。

　大相撲、カヌー、アメフト、女子レスリング、バドミントン・・・　これは人の上に立つこと、一番になる目的を持って一所懸命に前に進むことを善とし、勝利・優勝を最終目的としているスポーツ界の根底の観念が変わらないからです。

　この根底の意識の気づきが起きないうちは、常に混乱を作り、カルマを作り、カルマによって教えられるというサイクルから脱することはできません。
　昨今これだけスポーツ界に混乱が湧き出ているのは、地球の波動が上がり、宇宙はそれだけ気づきを求めて、最後の審判が急がれているからです。また多くの人に競争心の間違いを示すには、スポーツ競技が分かりやすいです。

　カルマができる原因の多くは人を恨むことです。何故人を恨むかというと、自分が望む現実が作れないこと、自分の不幸の出来事は全部自分が作っているのに、人の所為で自分は不幸になっていると被害者意識を持ってしまうからです。

　道を歩いていて突然ナイフで刺されようが、歩道に乗り上げた自動車で撥ねられようが、ビルの屋上から花瓶が落ちてきて頭に当たろうが、全て自分の心と過去に人を傷つけた行為が原因です。

　世の中は可哀そうと心を痛める事件がたくさん起きています。罪のない子供たちが殺されたり、虐待に遭ったりしています。前世のことが私たちには判らないので、「神も仏も無い」と思ってしまいます。しかし理由のない不幸は宇宙には一切ありません。

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