下記の記事は、2004年に「宇宙の理」3月号に書いた「日本の使命」で、少しだけ加筆等しています。 「日本人と神との関係」について書いています。
スキンシップを必要とする民族
一見、多くの外国人、特に西欧人は初対面の人との挨拶で気さくに握手やハグをするので、とてもフランクな印象を受けますが、そう単純ではないのです。
外国は何においても家族優先で、そもそも他人に対しての信頼関係がとても希薄な国が多いのです。これは中国や朝鮮でも言えることで、長年、日本に住んでいる呉善花さんは多くの著書で、韓国では家族以外は心から信じないと言います。ですから友人同士はその「証」を、腕を組んで歩くことやプライベートな悩みを打ち明け合うなどして態度で示さないと友達として認めてもらえないと言います。
またアメリカ映画などを観ていても「お前を(君を)世界で一番愛しているよ」などの表現が親と子、伴侶同士の間でやたらと目に付きますが、これも同じように身内ファーストと思います。
西欧の握手は手の中に武器を持っていないという証の表現で、日本がレディファーストでないのは、どこに敵がいても男性がそれをまず受けるためと聞きます。どこまで本当化か判りませんが、成程と思ってしまいます。
中国や韓国は血縁に対しての異常な執着を持つコネ社会です。欧米社会で弱肉強食が当たり前のように、中国や韓国ではそれは当たり前になっています。しかしこれは明らかに偏った意識であり、愛ではなく差別です。
この理由を、東西を問わず外国では歴史的に国や民族同士の闘いが常に存在し、血の繋がった家族しか信頼できなかったという言い方が出来るかも知れませんが、単純に歴史が文化の土壌を作ってきたとは言えないのです。文化、習慣などは心が作り出していますので、徳川三百年の平和などは日本人の心があって初めて実現したことです。徳川三百年の平和があって今の日本文化が出来たわけではないのです。
日本人は外国と比べ、他人との関係において礼儀を重んじ、お互いの距離を置いているような印象を受けますが、実際には非常に深い信頼関係を実現しています。むしろ言葉や肌の偽りのふれあいではなくて、真の心のふれあいを「礼儀を介在させることによって保ってきた」とも言えるのではないでしょうか。
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