日本の使命19

下記の記事は、2004年に「宇宙の理」3月号に書いた「日本の使命」で、少しだけ加筆等しています。
「日本人と神との関係」について書いています。
日本の使命18（スキンシップを必要とする民族）の続きです。

これを書いた2004年から2019年の変動は異常なものですが、いま正に、日本はその針路を変えるべく神々の計画に則って舵を取れるかの重要な時期を迎えています。
世界もそれに呼応して変貌を遂げているようです。

（日本人と神との関係4）

スキンシップを必要としない民族

　外国人と比べると、日本人は他人との関係において礼儀を重んじ、お互いの距離を置いているような印象を受けますが、実際にはとても深い信頼関係を実現しています。むしろスキンシップなどの外見上のふれあいではなくて、形而上の真の心のふれあいを「礼儀を介在させることによって保ってきた」とも言えるのではないでしょうか。

　私は昔、ニューエイジのワークショップに多く参加しましたが、やたらとハグし合うワークショップをいくつか経験しています。　考えて見ますと西洋人は人と初めて対面すると、ハグはしなくても、必ず握手をするものです。日本人はお辞儀です。これも外国の多くでは戦いの歴史からお互いを心底は信じないという文化があり、態度で大げさに忠誠、信頼を表現する必要性があると言えると思います。　うわっ面だけを見ますと、外国人には日本人とは何とよそよそしく、なかなかすぐには打ち解け合わない民族と映るようです。しかし現実はどうでしょうか。たとえば日本も契約社会になって、何事でも契約書の締結が当たり前になってきましたが、それでも欧米と比べれば信頼関係だけで事を進めることが多くあります。　日本人は自然界の風や川の流れの音、虫の鳴声などにも情緒を感じ、息吹を感じ、自分との一体感を感じることの出来る稀有な民族です。自然の中の至る所に神を観ると同時に、当然お互いの中にも神を観ているのです。それが互いの信頼感を生んでいたのだと思います。　キリスト教はじめ多くの宗教が一神教なのに、日本には神様が多くいます。日本を造ったイザナミノ尊とイザナギノ尊は様々な神を生み出し、八百万の神は日本各地で崇拝の対象となっています。外国で見受けるような神と自分とを別け隔てるという感覚はありません。　日本の文化は個の文化ではなくて和の文化で、全体が共に関わり合いながら自然を創造し、人々の生活をも創造していることを意識の根底に持つ文化です。　そういう自他一体の係わり合い、必然性、信頼関係という意識の根底が日本の生活環境、習慣、文化を作り出してきたと言えるのではないでしょうか。　夫婦生活の慣習を見てみても、西欧諸国では夫婦の寝室はダブルベッドが常識です。韓国でも夫婦はダブルの布団で寝るのが習慣です。外国では夫婦とは一体であるのだからベッドをひとつとする生活様式を守るのが当たり前と考えているところが多いのです。日本の場合にはシングルベッド、シングルの布団が普通です。夫婦関係がうまく行っていても、夫婦の寝室が分かれていることに不思議はありません。　たとえ夫婦でも「親しき仲にも礼儀あり」が生きているようです。離れていても心は繋がっている。空気のような関係････というところでしょうか。

アミニズム　日本の精霊崇拝・自然崇拝のアミニズムには、多神教だとか自然の中に命を感じ、神を感じるというだけでなく、私たち一人ひとりの中にも神の息吹を感じ取ることをサポートしているはずです。　アミニズムは何も日本だけのものではなく、農耕文化が持つ世界的な信仰であったのですが、一神教の国々から支配を受けて、今では日本やインドなどの一部の国にその名残を見る程度のようです。今では（神道の精神を引き継ぐ）アミニズムは非文明社会にしかないと信じている国も多いのです。しかしこの人間最上主義に至らないアミニズムこそ、自他一体の心を育んでいるのです。　本来、日本民族は貧富の差を嫌い、人を強制することなく互いがつながり、社会形成ができる資質のある民族でした。日本は神との共生、人と人との自由意志による共生を（優良星界とは比べものにはならないものの）世界中でもっとも成してきた国と言えそうです。　

気付かない日本ここのところ、日本人が「（自然を含め）私たちは既に一体である」ということを無意識に心に秘めていることについてなど、日本人を褒めてばかりになってしまいました。しかし現実の日本人はその日本の特質から来る使命にほとんど気付いていません。だからどんどん日本は悪魔の謀略にはまってきて、良き日本が失われつつあります。

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