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日本の使命21(愛について)

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久しぶりに「日本の使命」です。
下記の記事は、2004年に「宇宙の理」6月号に書いた日本の使命で、少しだけ加筆等しています。 「日本人と神との関係」について書いています。 日本の使命20の続きです。

こだわりからの離陸(136)日本の使命⑱(日本人と神との関係6) 

愛について Ⅰ 

 私たちの社会には愛という言葉が溢れています。愛に関した表現のない映画やテレビドラマ、小説、歌を探すのは大変なことです。でもそんな当たり前の愛だけど、「愛ってなぁに?」と子供から聞かれたら、答えにつまる人は多いでしょう。 

一般的には単には「好き」の最上の意識状態というところでしょう。それでも愛についての認識は皆、さまざま異なっているかと思います。その定義自体があってないようなものなのですから当たり前と言えば当たり前です。

たとえ仮に理解が同一であるものでも間違って理解していることが多いです。たとえば「恋愛は愛ですか?」と聞いたら100人中99人は「ハイ」と答えるでしょうが、この理解は不充分です。
恋愛は愛というより本能に近いものです。これについては別途、後述しますが、いまは愛と役割について考えてみたいと思います。

 自分と他人の間に違いがあることで始めて意味を持つ「役割」は、自分と他人を別けない「愛」(ここでは自他一体を愛の第一の定義とする)の中で初めて機能し、生かされているのです。一見矛盾するかのような二つの存在は、なぜ調和を保つことができるのでしょうか。 

役割というもの

 血管は体中に張り巡らされています。多少の差はあれ身体のどこを切っても血は流れ出ます。身体のどこをとってみても血管の数や太さの差はあるものの(心臓や脳などは別にして)地球上のような貧富の差ほどはありません。

 私たちは国や民族、地位や貧富の差、年齢、性別まで、自分と他人との差を見出す尺度を外的に求めています。性格にしても血液型で別けたりします。皮膚の色の違い、見た目の違い、言葉の違い、着ている服、乗っている車、通っている学校、会社・・・・ そういう目に見える違い、五感や数字などの物理的に判断できる尺度を判断基準として他人を評価し、自分も極みに上り詰めようとします。 

一番になりたい、出世したい、綺麗になりたい・・・・戦前の日本には、いや明治維新、文明開化以後の日本には、既にこの個人主義が多く蔓延していたのかもしれません。そして「近代」は、ますます自分と他人との違いを意識し始めました。

 近代というとおおよそ15~17世紀からと言われていますが、世界的にはそうでも、日本の場合にはペリーが黒船に乗って浦賀に来航したのが1853年(19世紀)ですから、これをひとつの近代への転換期として捉えることができるでしょう。

 そしてもうひとつ、明治維新を挙げることができます。明治維新は一般的には社会的な評価は高いでが、明治維新を評価しない人もいます。

 株式会社アシストの代表取締役ビル・トッテン氏は明治維新が良き日本を無くしてしまったと彼の著書で書いていたのを記憶しています。また古くは福沢諭吉も明治維新を評価しない人の一人です。

維新の維は維持の維で、これには繋ぐという意味があります。英語ではリストレーション(リストラ)のことで、復活、復旧、復元の意味になります。明治維新は「MEIJI RESTORATION」と訳されます。古きものを捨ててまったく新しきものに立て替えるというのとは少し意味が違うのです。

 福沢諭吉はいわゆる明治維新による近代化が招いている混乱を目の当たりにして、近代主義による近代化に疑問を呈し、欧米を真似したがる者達を開花先生などと言い皮肉っています。国(国民)の文明・文化を超えた技術的進化が国民に覆い被さるようになることを憂いていました。
(ロスチャイルドが計画した明治維新がいかに日本人をダメにしたか「宇宙の理」で最近書いていますので後日紹介できます。)

 宇宙学の御神示で人類が原子力発電に邁進することに関して、人類は原子力発電を利用するまでには進化しておらず、火力・水力発電を超えてはいけないと言っていたのと通じています。

 話が多少逸れましたので戻りますと・・・・ (続く)

 

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