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明治維新の罪③

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「明治維新の罪③」で最後です。

明治維新の罪 ①
明治維新の罪② から続きます。

そして三橋貴明さんからの案内で、「日本は小国だったという大嘘」が来ました。
三橋さんからの記事は本日4月3日までしか見れません。
江戸時代の日本のGDPを含む勢力は世界一だったのです。

明治維新とは日本潰しのクーデターであったということがもっと知られると、いま日本を覆い隠している嘘に人々が気付きやすくなります。

昼下がりのコーヒーブレイク

 2019年「宇宙の理」6月号 小金井弘之

嘘を見破り未来を予測5

 天皇陛下の御退位と皇太子殿下の御即位は既に終わり、新元号の「令和」のエネルギーに入っています。

 令和の『和』は、「ノ」と「木」と「口」に分解でき、「口」を『令』の左下につけると、『令和』は『命ノ木』に分解されると、「おもいで(2015-2017年掲載)」の志摩川さんから教えていただきました。

皇室の意味

 本題に入る前に、令和の初月に発行された記念の本誌ということで、皇室の意味について考えてみましょう。

 巷では天皇陛下は人為的に定めたもので、後でそのシステムが人心に有効であり、人が文化的意味を付け加えたと捉えているようです。ですからどんな偉い学者でもその本質について解明できず、日本国民も科学的説明は受けていません。しかし現実には宇宙(調和)の法則で天皇制は運営されています。新天皇の即位によって天皇陛下を中心として日本民族(その後に人類)がひとつに纏まって行くことになるでしょう。

天皇陛下の想いに触れると涙が…

 30年前に昭和天皇が崩御されたとき私は「大喪の礼」をテレビで観ていて涙が溢れて止まりませんでした。悲しいのではなくて、訳が分からずに涙が溢れて来て止まらないのです。

その話を宇宙の法則に造詣が深く、チャネリングもできる友人にしたら、私のことを「大したもんだ!」と言うのです。それだけ天皇陛下との繋がりが深い魂ということらしいのです。

 今年の4月18日の退位のご報告に先立って天皇皇后両陛下が17日伊勢市に入りました。宇治山田駅に到着した時、千人を超える人がお迎えしていて、テレビ画面の中で涙を流している人が何人もいました。女性ばかりでしたが、自然と涙が出る人が続出なのです。

 18日も外宮から内宮に向かう天皇皇后両陛下に手を振って多くの方が感激の涙を流していました。「勝手に涙が流れてくる」とテレビ画面の中で言い目頭を拭っている人も居ました。今は「大したもんだ」と言われる日本人が大勢いるのです。

 アセンションが近づいて来て地球のエネルギーが変わって来て、人々のエネルギーも変わりつつあり、自然と天皇陛下との繋がりの一体感が強まっているだと思います。

美智子様の氣づき

 テレビを観ていると沢山の人が涙を流していました。エネルギーが変わったからか、「何で天皇制が必要なんだ」とか「皇居の土地が勿体ない」とか、昔よく聞いた言葉も最近は殆ど耳にしなくなりました。共産党も天皇陛下を受け入れるようになり、すべてが天皇陛下とより強く結び付いて来ているかのようです。

 またテレビの中で美智子様のご友人が興味深い話をしてくれました。

 むかし美智子様が沿道の人達と手を振りあっているとき、皆の心が自分を通して一つに繋がっていることに気づかれたそうです。その時「ああ、皇室があるのはこういうことだったのだ」と、皇室の役割に心から氣づかれたとのことです。

そうなのです。これが世界の要である皇室の「中心」という役割のエネルギーなのです。日本人は強制的ではなく、自分の心の中でその繋がりを自分から無意識に、且つ自発的に分かり合い、感謝の涙を流すのです。

 このことに関しては、2016年の本誌522号から524号(おもいで)が参考になります。また拙稿の「真実の扉」143ページ「・動物と人間の違い1―本能」にもヒントがあります。『関連記事』
では、本題です。

江戸には世界一の文化があった

 江戸時代の末期にもなると、多くの外国人が日本を訪れました。特に西欧の人たちは江戸の市民生活を見て「この世のパラダイス」と手記に書き残しています。これらは後述しますが素晴らしく整備された美しい街と自然、無邪気で無垢な日本人の人間性を絶賛しています。

 憧れの花の都である「19世紀のパリは江戸をモデルにして作られた」とカルフォルニアUCLA大学の国際関係論では教えています。このころのパリはベルサイユ宮殿を拠点にした王政でしたが、このベルサイユ宮殿にはトイレがなく宮殿の庭園全体がトイレでした。一般家庭もトイレがないのが普通でした。真偽のほどは判りませんが、街では常に二階から糞尿が投げられていたと言われています。日傘はそれ故に作られ、ハイヒールもそれ故に作られたと。

 フランス文学の名作「レ・ミゼラブル」でもパリの糞尿問題を取り上げ、主人公が逃げ込んだ下水道にはゴミ、糞尿、動物の死骸が溢れていたとあります。それが何の処理もなくセーヌ川に流され、川は悪臭漂う不潔なものだったそうです。同じ頃のロンドンも似たり寄ったりだったようです。また風呂に余り入らなかったフランス人は、その体臭を消すために香水を発案しました。

 その点、江戸は戸外であっても家にはトイレがあり、糞尿は農業用の肥料として高値で売買されました。今は下水道から川へ、海へと流され、下水には流されませんでした。環境は今より良かったのです。下水道が整備されていたのは世界で江戸が唯一でした。

 街の清潔さ、下水道の整備、教育、自然の風景、思いやり、誠実さ、どれをとっても江戸は比類なき世界一の天国でした。

 真実を受け入れる

 この素晴らしい江戸の文化と心を否定したのが明治維新というクーデターです。多くの日本人は明治維新がなかったら士農工商という封建的な制度も残り、日本の近代化もなかったと思っています。しかしその実相は若い下級武士たちのクーデターに過ぎなかったのです。ロスチャイルドの支援があったためにそれは実現したに過ぎません。

 暴かれている嘘もあります。例えば江戸には「士農工商という身分制度があった」という説も江戸は酷い時代だったと印象付ける薩長の嘘です。士農工商という言葉は中国の身分制であり、明治時代に導入されました。今、古い身分制度の概念は否定され、教科書にも身分制度としては載せられていません。単に「職業分離」であり、職種の入れ替わりも自由でした。年貢として農民が全体のたった7%の人口だった武士に40%収めたというのも嘘なのです。食べきれません。こんな嘘に勝者の論理で150年もの間、日本人は多くの嘘を見破れずにテロリストを美化して来ました。

 これから正しく真実を受け入れられる日が来るとは思いませんが、仮に靖国神社が賊軍と言われている薩長と戦った幕府軍や会津藩や、薩摩藩でありながら(真実に気づき後悔の念から)西南の役を起こし賊軍となった西郷隆盛などが祀られるようになれば、少しは見方も変わるかも知れません。

 1869年に東京招魂社(しょうこんしゃ)として創建され官軍のみを祀った靖国神社は1879年に靖国神社と改称され、日清戦争、日露戦争、大東亜戦争の戦没者246万余名を祀るようになりました。

 しかし無血開城に貢献した西郷隆盛や朝廷を薩長から必死に守り続けた新選組、そして会津を死守しながら多くが自害した10代の少年兵「白虎隊」を賊軍として切り捨てるのは日本人の慈悲の血に反するものであります。

 東条英機、広田弘毅などのA級戦犯がどうのこうの言っていることより、真の官軍であった幕府軍と会津藩たち、新選組、白虎隊を祀り、長州神社となり下がった靖国神社を変えることの方が重要なのです。しかし日本は黒船来航から令和の今日まで、それは変わっていないのです。

日本人の心を取り戻す

 国には固有の文化があります。スポーツなどでは欧米はサッカー、野球、チームプレイを好み、日本では羽子板、ベーゴマ、弓、相撲、柔道、剣道など、個人プイです。踊りでもバレーはチームが中心で、日本舞踊は個人です。これは、日本人は神と直接繋がれる民族だからです。

 チェスと将棋のルールの違いなどでも文化が表れています。将棋とチェスの最も大きな違いは取った駒を再利用できるか否かです。取った駒を再利用できるボードゲーム(盤の上にコマなどを置いて競うゲーム)は世界でも将棋くらいしかありません。そもそもボードゲームは戦(いくさ)をイメージしているので、そのルールは本物の戦のルール(文化)を象徴しているのです。

 世界の戦は敵を民殺しにする文化ですが、日本は捕らえた敵兵を味方にしてしまうのです。しかし戊辰戦争の薩長にはその文化を持ちませんでした。薩長そして土佐の官軍は完全に勝利を手にしていたのに会津・函館まで行って皆殺しにしました。この無情な官軍の心情が、明治維新を称賛し庶民を平気で犠牲にする安倍晋三総理にまで引き継がれています。

温故知新

 ベンジャミン・フランクリンは「賢者は、他人の失敗に学ぶが、愚者は自分の失敗にも学ぼうとしない」と言いましたが、学ぼうとしないのは氣づきがないからです。

 明治維新という過ちが、250年以上も続いた江戸の平和国家を戦争国家に変えましたが、その後の日本は大発展を遂げたこともあり、昭和後半と平成初期の栄華からの没落も、日本国民は反省することなくその日暮らしを続けてきました。

 しかし日本民族は気づいていました。例えば少子高齢化の問題も何十年も前から解っていました。今後の日本は毎日4000人が死んでいく多死社会へと移行していきます。

 前に学んだことや昔の事柄をもう一度調べたり考えたりして、新たな道理や知識を見い出し自分のものとすることを論語では「温故知新(おんこちしん)」と言います。

 人間は必ず間違いを起こしますが、それは進化のための学習に過ぎません。また人間は必ず悪行を為しますが、それも進化のための学習であり、必要なことです。それ故にこの世には善悪は存在していないし、悪行を為した人を非難してもいけないこととなります(学びのために非難を経験することはある)。

 今こそ日本は温故知新の精神に従って過ちを正して行く必要があります。日本人は悪い方向に向かっていると分かっていてもそれを直そうとしてきませんでしたが、今後はメスを入れていかないと日本は本当に駄目になってしまいます。

逝きし世の面影

 以前も紹介したことがありますが、渡辺京二氏が上梓した平凡社刊の600ページに及ぶ文庫本「逝きし世の面影」は、是非お読みいただきたい書籍です。その第一章の中から一部引用します。

「私はいま、日本近代を主人公とする長い物語の発端に立っている。物語はまず、ひとつの文明の滅亡から始まる。
 日本近代が古い日本の制度や文物のいわば蛮勇を振った清算の上に建設されたことは、改めて注意するまでもない陳腐な常識であるだろう。だがその生産がひとつのユニークな文明の滅亡を意味したことは、その様々な含意もあわせて十分に自覚されているとはいえない。十分どころか我々はまだ、近代以前の文明は、ただ変貌しただけで、おなじ日本という文明がただ装いを替えて今日も続いていると信じているのではなかろうか。つまりすべては、日本文化という持続する実態の変容の過程に過ぎないと、おめでたくも錯覚してきたのではあるまいか」。

 更に、この本の冒頭に近いところでは、日本が明治維新後、あるいはそれ以前の徳川時代から、西洋によって良き日本の文化が壊されると予測した外国人が多くいたことが記されています。

 幾つか引用しますと、近代登山の開拓者ウエストンは1925年に出版した『知られざる日本を旅して』(心人物往来社刊)でこう言います。

「明日の日本が、外面的な物質的進歩と革新の分野において、今日の日本よりはるかに富んだ、おそらくある点ではよりよい国になるのは確かなことだろう。しかし、昨日の日本がそうであったように、昔のように素朴で絵のように美しい国になることは決してあるまい」。

 ウエストンは古い日本が死んでいく様子を見つつ、これを書きました。しかしそれ以前に幕末に日本を訪れた異邦人によって、日本文化の衰退は既に予測されていました。

 初代駐日米国総領事であったタウンゼン・ハリスは、日記にこう記しています。

「厳粛な反省 ―― 変化の前兆 ―― 疑いもなく新しい時代が始まる。あえて問う。日本の真の幸福となるだろうか」と。

 また彼の通訳をしていたヘンリー・ヒュースケンは1857年(安政4年)の日記に、

「いまや私がいとしさを覚え始めている国よ。この進歩は本当にお前のための文明なのか。この国の人々の質朴な習俗とともに、その飾り付けのなさを私は賛美する。この国土のゆたかさを見、いたるところに満ちている子供たちの愉しい笑い声を聞き、そしてどこにも悲惨なものを見出すことができなかった私は、おお神よ、この幸福な情景がいまや終わりを迎えようとしており、西洋の人々が彼らの重大な悪徳をもちこもうとしているように思われてならない」。

 ヒュースケンは日本に一年二ヵ月滞在後にこれを記しました。

 また二年余りを日本で過ごした長崎海軍伝習所の教育隊長カッテンディーケは1859年の教育隊の帰国に当たって「私は心の中でどうか今一度ここにきてこの美しい国を見る幸運にめぐりあいたいものだとひそかに希った。

しかし同時に私はまた、日本はこれまで実に幸福に恵まれていたが、今後はどれほど多くの災難に出会うかと思えば、恐ろしさに耐えられなかったゆえに、心も自然に暗くなった」『長崎海軍伝習所の日々』(平凡社東洋文庫)と言っています。彼は教育隊の帰国後も三年ほど日本に残り、開国後の日本の堕落を見て嘆いたのでした。

 

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