日本に膨れる無力感

下記は三橋貴明氏からのニューズレターをシェアします。
途中までです。元のものを探しましたが分かりませんでした。
藤井聡先生と柴山桂太氏のビデオ対談は３/３明日まで公開だそうです。
私は母を殺害した片桐氏の話が胸を打ちました。
母の殺害は勿論、深い罪ですが、経済を活性化できるのにしない政治家の罪も深いと思います。

OGPイメージ

最後の親孝行に

無職、片桐康晴被告は、京都市伏見区桂川河川敷で2006年2月1日、認知症の母親の介護で生活苦に陥り、母親を殺害

泣ける話 - 感動のエピソードまとめ - ラクリマ

2006年、母親を殺害した
片桐康晴被告に
下された判決は、、、

肉親を殺害したという
凄惨な事件にも関わらず、
懲役2年6ヶ月、執行猶予3年と
非常に軽いものだった。

あなたは不思議に思いませんか？
なぜ、片桐氏に下された判決は
ここまで軽かったのか？

そこには日本の福祉制度の裏にある
残酷なシステムが存在していました…。

もともと母親と二人暮らしだった片桐氏は、
母親に認知症が始まると、
生活の全てが狂っていった…。

重い認知症の母親の介護をしながら、、、
ほとんど徹夜で仕事をする毎日。

もちろんそんな生活は長く続かず、
片桐氏は会社を退職に追い込まれた。

そして、生活保護を受給しようと、
福祉事務所を3回も訪れるも、、、

残酷にも生活保護は認められなかった…。

福祉に見捨てられ、
望みを失った片桐氏は母親と
心中することを決意したのだ。

最後の親孝行にと
片桐氏が母親を京都観光に連れ出した。

それが終わると、片桐氏は母親に
心中の決意を告げた。

片桐氏の
「もう生きられへん。ここで終わりやで」
という言葉に、

母親は、
「そうか、あかんか。康晴、一緒やで」
「康晴は、わしの子や。わしがやったる。」
と答えた。

それが2人の最後の会話だった。

片桐氏は母親を殺め、
自らも包丁で自殺を図ったが、
結局、うまくいかずに生き延びた。

その後、殺人容疑で逮捕された片桐氏の裁判は
大きくニュースや新聞で取り上げられ、、、

「母の命を奪ったが、
　もう一度母の子に生まれたい」
という片桐氏の嗚咽まじりの供述に、
多くの日本人が同情し、、、

簡単に国民を見捨てる
日本の生活保護制度の体質に
怒りを覚えました。

片桐氏の減刑を要求する
嘆願書が殺到したそうです。

特に目を赤くしながら、
判決を読み上げた
裁判官の言葉は大きく報じられました。

「裁かれているのは
　日本の介護制度や行政であり、
　とりわけ生活保護の相談窓口の対応が
　問われていると言っても過言ではない。」

しかし、この事件が起きてから15年、、、
日本の生活保護制度はというと、、、

・いまだに生活保護を受けるべき
　生活苦にある人の
　80%以上が生活保護を受けれていない

・去年12月、生活保護を断られた男が
　大阪のクリニックに放火し、

　25人が亡くなった

・東京都八王子市の生活保護担当者が
　生活保護受給者を
　「頭が足りない」と罵倒した

など、決して良くなってはいません…。

それではなぜ、多くの日本人が
「日本の福祉制度が問題だ」
と一時は怒りまで覚えたにも関わらず、、、

日本の生活保護制度は
全く改善していないのか？

それは生活保護の話だけではありません。
デフレだって、
少子高齢化だって、
日本はこの15年、何ひとつ改善していません。

その理由について、
柴山桂太は、
自殺した思想家・マークフィッシャーを引用して、
このように指摘します。

「日本人を無気力にてしまう
　【ある洗脳】のせいで、
　どんなに苦しい状況でも
　日本人は社会を変えようとする気力を
　奪われてしまったのだ…」

そして、ある洗脳の正体を知ると、、、

・なぜ橋下徹氏は大阪で
　絶大な支持を得ることができたのか？

・維新の吉村氏・松井氏が使う
　プロパガンダの正体

・ナチスはなぜ国民から
　熱狂的な支持を得ることができたのか？

だけではなく、、、

・なぜ中国共産党は独裁を維持したまま、
　世界の覇権に手をかけるほど、
　巨大になることができたのか？
がスルスルと紐解けていきます。

それでは日本人を無気力にし続ける
「ある洗脳」の正体とは何なのでしょうか？