日本の使命6（真理の代弁）

下記の記事は、2003年に「宇宙の理」に書いた「日本の使命」をリライトしています。
今日は2003年12月号の記事の抜粋です。
16年前の社会の出来事などに合わせて書いている記事が多いため、時代背景が今と余りにも違いすぎて掲載に躊躇してスルーしてしまう記事が多いのに驚いています。

改めて波動の変化が急激に起きているので、社会環境も大きく変わっていると感じています。しかし時代背景は大きく変わっても、宇宙の法則は宇宙ができたその時から不変です。
　
日本のことに興味ある方は「日本のこと」のリンクもお読みください。

ショー･ザ･フラッグ

　ちょっと硬い話になりますが、今月は真理と同じ形而上の存在である〝美〟の表現について考えてみたいと思います。

　芸術などで日本と海外、特に欧米の文化の違いを観てみるとそこに大きな違いがあることに気付くことになります。
　周知のように、日本は欧米などからはよく「ショー･ザ･フラッグ」と言われます。故・大橋巨泉氏によると、これは「立場をはっきりと示せ」ということと言います。）。

　私も一般的に欧米人が日本人と話をしていてイライラしている場面に出会うことが多くありました。
　彼らは日本人とは何と自分の意見をはっきりと述べない民族なんだろう、といつも思ってしまうようなのです。
　実際、日本人である私ですらそう感じることがあります。またそれが外国人を前にするとその傾向がより高まるのだから困ったものです。

　実は私も昔、あるアメリカ人と話していて「うんうん････」と黙って話を聞いていて、後で「よく分からない」と言ったら、あなたは私の話を分かったような顔をして聞いていたではないか、と呆れたように言われたことがあります。
　そのとき話の内容が部分的に理解できなくても、話の全体の流れの中で概略を掴もうとしていたのです。しかし結局最後まで分からず終いでした。
　これは確かに私も悪かったのですが、欧米の場合にはなんとなく話の流れを聞くという話しの聞き方がないのかも知れません。ともかく何でもハッキリとしないと気が済まないというところがあるようにも思います。
　外国人、特に欧米の人達はもともと自分を表現する性格なのに、さらに親からも自分の意見をはっきりと表明することが大切だと子供の頃から教えられます。
　逆に日本人の場合は出しゃばらないこと、我(が)を極力抑えて他人との調和を図ることの大切さを自然と身につけるような生活様式が古くからできあがっています。
　ですからその差は初めから大きく、もともと受身で諸外国の文化･文明を何でも取り入れることに長けている日本人でも、（幸か不幸か）どんなに外国から自分の立場をもっとハッキリしろと言われても簡単には是正できないのです。

　日本文化は真理を代弁する方法に長けたものです。
　真理を代弁する方法として、芸術について書いてみたいと思います。

　芸術とは美の表現であり、美とは真理と同じ性質のため、美を理解することは真理を理解することだからです。　―つづく―