新聞記者

東京新聞の望月衣塑子（いそこ）記者が上梓した「新聞記者」を題材とした映画「新聞記者」が公開され、観てきました。

今朝上映の3時間前に予約したときは、席が10人も埋まっていなかったので空いていると思ったら、行ってみたら席は半分ぐらい埋まっていました。
私の隣の両サイドの席は埋まっていました。
私がネットで予約したときは両サイドともに空いていたのに、良い席でしたので詰めても観たいのですね。

それにしても上映から6日目の平日で席の半分が埋まるとは大したものです。

感想ですが、はっきり言って予想以上に良い映画でした。

主人公の女性は前述の東京新聞の望月衣塑子記者がモデルですが、もう一人の主役の杉原拓海を演じる内調（内閣情報調査室）の男性（松坂桃李）とは対峙するのかと思いきや、段々と互いに協力していきますが、こころが揺れる模様がとても良く描かれていました。

主人公の吉岡エリカ役の韓国人の女性（シム・ウンギョン）が東都新聞の記者の日本人役ですが、韓国なまりが少しだけありましたが、セリフが少なくて余り気になりませんでした。

主人公のモデルになっている望月さんは少女時代から日本で生活しましたが、映画の主人公は海外生活していたという設定。
英語の発音がネイティブのようでした。

映画のテーマは官邸の腐敗ですが、腐敗しているのは人の心です。
腐敗している人は魂の呵責（良心）の声を無視しますが、魂の呵責を感じても負けてしまう人も多くいます。

例えば内調の杉原は奥さんが出産したばかりで、一度は魂の声に耳を傾けますが、最後は・・・
映画ははっきりとは終わりませんでしたが、私には恐怖心に負け真実の追及を諦めたように観えました。

映画は全編、そんな葛藤を描いているようで考えさせられました。自分だったらどう行動するだろうか？と。

　↓ クリックして予告編を見る

映画の中で下記の３つの動画が使われています。
映画のために撮影したものと思われます。

　映画「新聞記者」パート１内調とは
　https://www.youtube.com/watch?v=IrbMBzQhgn8&t=13s

　映画「新聞記者」パート２これからのメディア
　https://www.youtube.com/watch?v=WlxLehRWgbE

　映画「新聞記者」パート３公開を前に
　https://www.youtube.com/watch?v=H3Wyn7hM_Yg

この映画の撮影は東京新聞を発行する中日新聞本社で実際に撮影され、朝日新聞が支援したりしていて、時代の変化を感じます。
実際に新聞記者や官僚たちの多くも観ると思いますので、この映画の役割は重要です。
政府の圧力と悪事の現実が手に取るようにわかります。

この映画は素晴らしいですが、加計学園のことが主な題材になっています。
でも加計学園の説明はないので、観る人はある程度知っておかないと背景が全く分からなくなってしまいます。

もしもこの映画を観てみようと思われたら、映画の中の注目事件となっている加計学園について書いてあるこの記事を読んでおくといいでしょう。
http://m-hyodo.com/abe-hashimoto-31/

私は加計学園の建設は安倍首相がお友達に頼んだのだと思います。
獣医学部は目くらましで関係ないと思います。
生物兵器開発のためで医療系であれば何でも良かったのです。
戦争で生物兵器を使う目的ですね。

それと安倍首相のお友達のTBS記者の山口敬之が詩織さんという女性をレイプした事件も出てきます。
山口敬之を救うために内閣調査室を動かして立件しなかったのです。

その他、関連Youtube

映画「新聞記者」のホームページがパンク（舞台挨拶と観客の感想）
https://news.tv-asahi.co.jp/news_economy/articles/000158337.html

20180412 前川喜平、寺脇研、望月衣塑子講演会
https://www.youtube.com/watch?v=8OIwq8w43-0

岩上安身による東京新聞記者・望月衣塑子氏インタビュー
https://www.youtube.com/watch?v=G7P1d-tHQyo