入管法改正案衆院通過に思う

滔々、入管法改正案が衆議院を通過しました。

この法律はあってはなりません。
世論調査すると労働力が足りないのだから外国から人が入ってくるのは仕方がないと、移民（政府はそういっていないが）受け入れに賛成する日本人が関数を越えています。

そもそもこれがおかしい。
上のフリップは今朝のモーニングcrossのオピニオンcrossでの田中康夫氏のものですが、こんなに日本人の労働力が余っています。

米国Amazonの最低賃金が１７００円（1＄120円とすると1800円）になるそうです。

日本ももっと給料を上げれば働く人も増えるのです。
2017年日本の企業は前年比10.2％も内部留保を増やしているのです。
国家予算は100兆円で500兆円は日本のＧＤＰと同じです。
企業の内部留保を上げている大きな要因になっているのに、政府はもっと法人税を下げようとしています。
可笑しいでしょう。

更に富裕層の所得税率も下がりっぱなしで、富裕層に有利です。
http://news.livedoor.com/article/detail/14053449/

消費税も同じです。
来年は消費税を上げるのは反対でも、財源が足りないのだからいつかは消費税上げるのは仕方ないという日本人が沢山います。
でもその前にお金持ちと法人税を何とかするなど、富の再分配の考え方を根本から変えないといけないでしょう。

何だかんだ言って、弱肉強食になっているのです。仕事は職種も地位も役割ということが見えていないのです。

2013年37％だった法人税は2017年には29.97％まで下がっています。
外国と比べると日本の法人税は高いという人がいますが、税金の使い方が日本は滅茶苦茶です。

ともかくセコイ、ゴーンさんを非難できません。
これを正せば消費税はもっと低くても良いのです。

虫よ　虫よ
五ふし草の根を断つな
絶たば己も共に枯れなむ

これは西郷隆盛が18歳のとき薩摩藩の役所で働くようになった時の上役の迫田太次衛門が書に記したものです。
迫田は常に農民を思いやっていました。

その意味は、
役人はしょせん農民から米を奪う虫みたいなものだ
だから稲の根を絶つような愚かなことをしてはいけない
自分たちも一緒に刈れてしまうのだから

というものです。
日本の政治家もそれが判らない。

外人を入れるのではなくて、内部留保を少なくして所得に回し、子供を安心して埋めるような社会にしないと、日本はあっという間に中国人、韓国人などで溢れてしまいます。