日本の使命４豊かさ指数

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下記は、2003年に「宇宙の理」に書いた「日本の使命」をリライトしています。

日本のことに興味ある方は「日本のこと」のリンクをお読みください。

（前略）　下記はＳＡＰＩＯ、2003年３月26日号（小学館）に載った、ロシア出身の新潟経営大学の教授、イワン･ツェリッシュフ氏の寄稿文です。

「世帯年収を５段階に区切って、年収が一番高い世帯と一番低い世帯の年収を比較してみよう。日本の2.8倍に対し、アメリカは8.7倍、イギリス6.5倍、スイス6.4倍、オーストラリア6.0倍、フランス5.6倍、ドイツ4.7倍、そして平等主義を重視するスウェーデンでも3.6倍となっている（90年代のデータ。統計の制約上、国によって年度が異なる）」

　学徒の方はこれを読んでどう感じるでしょうか？　私に於いては間違いなく、日本は先進国で一番、貧富の差のない国であるとの思いをさらに強めました。しかしこの文書は、実は次の文書に続くものなのです。

「歴史の教訓に従うなら、悪平等主義こそ、旧ソ連その他の社会主義経済を崩壊に導いた元凶であることは明らかだ。ならば日本も今、所得格差の拡大を恐れるべきではない。むしろ問題は、格差が小さすぎる（世界最低に近い）。ことにある。････」

これはおかしい。崩壊した共産国家ソ連も、崩壊していない中国も北朝鮮も、民意でツェリッシュフ教授の言うところの「悪平等」をなしていたわけでも、なしているわけでもない（実際は特権階級が利する不平等社会）。

　日本民族の根底には皆等しく富を配分できるようにしたいという正しき共同創造の意思、もっと言えば神と正しく繋がりそれぞれの役割を全うしようという民意があるのです。
　そもそも役割である職種には優劣など初めからないのであり、ツェリッシュフ氏のように職種に価値のランクを付ける発想をすること自体が差別であり、悪平等の始まりなのです（必要以上の収入を得ている人の富は、大部分の低収入の人たちの労働と需要によって支えられているのが現実。本来はその富の再配分を図らなければならない）。

　日本はソ連がなし得なかった平等な秩序を、まるで緩やかな共産主義を成すかのように成就したのです。（後略）

2003年の記事ですから、いかにも貧富の差がなく活気だっていたころに書いたもので、いったいどこの国のこと、と思ってしまいます。
しかしこの頃すでに「貧困日本」への道の足跡が聞こえていたのです。

国力を見るとき、為替が正しく公平化、ということも大事なのです。

「マック指数」というのを知っていますか？

下記に今年月４日のマックハンバーガーひとつの世界の価格を示します。

ハンバーガーひとつが718円のスイスは390円の日本より物価が184%高いとか、

605円のアメリカの64%だから日本の物価はアメリカよりも36%も物価が安い、という見方ができす。

そういう見方もできますが、これは何を意味しているでしょうか？　表の後に続く。

確かに東京などは23区ではどこに外出していても昼食時にワンコイン（500円）で満足な昼食を食べようと駅前探せばすぐに見つけられますが、こんな国は他の先進国にはありません。

為替から見てアメリカの物価に合わせると、日本円は1ドル70円（110円×64%）の円高にしないと貿易上不公平なのです。
プラザ合意のようなことはなくても、アメリカの言いなりの日本は、中国とアメリカの交渉が落ち着いたら、アメリカの標的にされるかもしれません。

今回は、マック指標を参考にしましたが、今は別の飲食物が指標の対象になっているのだそうです。
それについては明日書きます。

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